向島百花園「月見の会」へ。行灯と月を待つ、秋の夜の庭
今年の十五夜(中秋の名月)は9月25日です。
去年の10月5日、向島百花園の「月見の会」に行ってきました。この日は月見の会の初日で、夕方にはお供え式があり、篠笛や箏の音が園内に響いていました。

日が暮れると、園内のあちこちに行灯がともります。行灯には俳句や和歌と、季節の絵が描かれています。江戸の文人たちが開いた百花園らしい趣向ですね。


向島百花園は江戸時代の後期に、骨董商の佐原鞠塢(さはら きくう)が文人たちの協力を得て開いた庭です。大名庭園のような大きな池や築山はありませんが、秋の七草をはじめ、和歌や俳句に詠まれた草花がたくさん植えられています。

萩、ススキ、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗。派手さはありませんが、風に揺れる姿に季節の移ろいを感じます、、、




日本では昔から、秋の夜に月を愛でる習慣があります。ススキを飾り、お団子や里芋、かぼちゃなどの秋の実りをお供えして、収穫に感謝する行事でもあります。灯りの少なかった時代は、夜の月はより神秘的で魅力的だったのでしょう。

雲の切れ間から月が顔を出すと、あちこちから小さな歓声があがりました。何百年も前の人たちも、きっと同じように月が出るのを待っていたのでしょう。


帰りに、隅田川にかかる言問橋の上から空を見上げると、ライトアップされた東京スカイツリーのすぐ横に、雲に隠れたり顔を出したりするお月さま。江戸の文人が愛した庭でも、いまの東京のシンボルの横でも、月は変わらずそこにあります。
2026年「月見の会」の日程と内容
東京都公園協会の公式ページの情報です。天候などで変わることがあるので、お出かけ前にご確認ください。
日程:2026年9月24日(木)〜26日(土)
開園時間:9時〜21時(入園は20時30分まで)
絵行灯の点灯:毎日17時50分〜21時
箏の演奏:毎日18時〜20時
お供え式:9月24日 17時〜17時30分
お茶会:9月25日・26日 15時〜20時(1席1,500円、入園料は別)
新内流し:9月25日 14時30分〜・16時30分〜
入園料:一般150円、65歳以上70円
アクセス
東武スカイツリーライン「東向島」駅から徒歩約8分、京成押上線「京成曳舟」駅から徒歩約13分です。都営バス(里22)の「百花園前」からは徒歩2〜3分です。
よくある質問
2026年の向島百花園「月見の会」はいつですか?
2026年9月24日(木)〜26日(土)です。期間中は21時まで開園しています(入園は20時30分まで)。
料金はいくらですか?
通常の入園料だけで入れます(一般150円、65歳以上70円)。お茶会は別に1席1,500円です。
2026年の十五夜はいつですか?
9月25日(金)です。月見の会の2日目にあたります。
何時ごろに行くのがおすすめですか?
17時半ごろがおすすめです。明るさが残るうちに庭を歩いて、17時50分に行灯がともる瞬間を待つと、昼と夜の両方の表情が楽しめます。
海外からの旅行者でも楽しめますか?
はい。入園料だけで入れて、行灯の灯りや箏の音、そして月は、言葉がわからなくても楽しめます。
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